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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第5章 攻防の時間


しばらくすると先生が赤羽さんを連れてきた

「カルマ君…平然と無茶したね…」

「別にー。今のが考えてた限りじゃ一番殺せると思ったんだけど。しばらくは大人しくして計画の練り直しかな」

「おやぁ? もうネタ切れですか?

報復用の手入れ道具はまだ沢山ありますよ?君も案外チョロいですねぇ」

見ればたくさんの触手にはフェイスパックやローラーやら櫛やら猫耳カチューシャやら。これをあの速さでされるのだから想像するとゾッとする

『…(意外と女子力高め…?)』

赤羽さんは珍しく私達のクラスメイトのように歯ぎしりを鳴らして悔しがった。

あの喧嘩の常連がここまで悔しがるのは初めてだ


が、


「殺すよ、明日にでも」

かつての爽やかな顔で親指で自分の首をピッと切る。
先生ももう手入れの必要はないと判断したのかすんなりと触手を下した

『…(何があったかはもう聞かなくていいか)』


『にしてもどうしてこうE組って自分を犠牲にする人って多いんでしょうね』

「いやいや、ひつじちゃんも大概だからね。集団リンチされて何も思わないなんて」

「ニュニャッ!?早稲田さん虐められてるんですか!?どこのどいつですか!?」

『余計なことを…あーあー過保護モードでめんどくさくなるからさっさと帰りましょう二人とも』

「あはは」




「あ、そうだ帰りに飯でも食いに行こうよ」

「え?そんなお金どこに…」

「ちょッ、それ先生の財布!?」

「だからぁ、教員室に無防備で置いとくなって」



財布自体は返してたけど中身は大してなかったから募金したらしい…えげつない…







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