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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第5章 攻防の時間


旧校舎は街から離れた山奥にある。そのため植物は、地形はあるがままに自生している。風や降雨などで変化していく、あるべき姿で。

当然崖なんかも存在している


「…カルマ君、焦らないで皆と一緒に殺ってこうよ」

何を思っているのか赤羽さんは崖っぷちに生えている木に座っている。爪を噛んでいることからやはりまだはやる気持ちを押さえられないようだ

「殺せんせーに個人マークされちゃったらどんな手を使っても1人じゃ殺せない。普通の先生とは違うんだから…」

「……やだね。俺が殺りたいんだ。変なトコで死なれんのが一番ムカつく」

「………」

渚さんもどう返したらいいのかわからなくなってしまい黙り込んだ

『………前々から気になってたんですが…貴方はどうしてそこまで「先生」という存在に執着してるんですか?』

思ってたことを率直に聞いたら少し驚いた顔をされた。結局答えてはくれなかったけど

「さてカルマ君。今日は沢山先生に手入れをされましたね」

『先生…』

いつの間にか場所を特定されてた

「まだまだ殺しに来てもいいですよ? もっとピカピカに磨いてあげます」
例の緑のしましまの顔にしながらにやにやと笑っていた











「……確認したいんだけど、殺せんせーって先生だよね?」

「? はい」

「先生ってさ、命をかけて生徒を守ってくれるひと?」

「もちろん、先生ですから」

「…そっか、良かった。なら殺せるよ」

赤羽さんはそのままの距離で銃を向けた。何を…
















「確実に。」
















『!!!』

飛び降りた…!まさか…この掛けに出るとは…


『無謀すぎですっ!!』

「遊夢ちゃん!」

本能的に私も飛び降りそうになるが渚さんのおかげで二次被害は済んだ

『でも、でもっ…………ん?』

「遊夢ちゃん、何か…」

『なんじゃありゃ…』


下を見れば何やら蜘蛛の巣のようなもので赤羽さんがキャッチされてる…よく見ればそれは先生の黄色い触手だった

『…人間ホイホイ…』

「……」

私達は安心したやら呆れたやらでものを言うことができなかった

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