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私が嫌いな私なんて〇したっていいじゃないか

第5章 攻防の時間


「どうしてもこの数字が余ってしまう! そんな割り切れないお悩みを持つあなた!でも大丈夫、ピッタリの方法を用意しました!! 黒板に書くので皆で一緒に解いてみましょう」
彼はだらしなく座りながら「次」の機会を狙っている。手にはハンドガンが
だが…

「…で、これを全部カッコ良くまとめちゃって、それからーーするとあらビックリ…」
黒板を見ればただの授業なのだがこちらでは先生の服の隙間から生えてきた触手に手を押さえられている

「ーーとなります。ああカルマ君、銃を抜いて撃つまでが遅すぎますよ。ヒマだったのでネイルアートを入れときました」

「…!!」
四時間目の家庭科の実習でも…

「不破さんの班は出来ましたか?」

「…うーん、どうだろ。なんか味がトゲトゲしてんだよね」

「どれどれ」

「へえ、じゃあ作り直したら?
一回捨ててさ」


不破さんの班の鍋がひっくり返される。その隙をつこうというのは分かるがいくら何でもやりすぎじゃ…

「エプロンを忘れてますよカルマ君」
お次は綺麗なフリルが付いた可愛いエプロンとバンダナに早着替え。ここは流石にほっとした。だって貴方、人の為に動くタイプですもの。こんな悪ガキみたいな行為似合わないよ

「早稲田さん野菜切れた…って早稲田さん!?」

『……す、すみません神崎さん。怖くて足が小鹿なので変わっていただいてもよろしいでしょうか…』

こっちもこっちで大変だった



五時間目の国語。先生が教科書を朗読しながらクラスを徘徊してくる。もちろん隣に来るわけで…

「ー私がそんな事を考えている間にも…」


ぴとっ

「赤蛙はまた失敗して戻って来た。私はそろそろ退屈し始めていた。私は道路からいくつかの石を持ってきて─」

赤羽さんはナイフで攻撃しようとするも触手に固定され、前髪を整えられた
わお。にしてもおでこの中心押さえれば人は動けなくなること良く知ってるな…






放課後、手入れされ尽された赤羽さんはイライラしながら教室を出て行った。正直怖いからそれは一日限りであってほしい。そう願っていた時だった
「…遊夢ちゃん、ちょっと付き合ってくれない?カルマ君、あの調子だとちょっと心配。何かやらかしそうで…あ、別に強制じゃないから…」

『ごめん被りたいと言いたいところですけど、貴方の勘は結構当たってますしね』
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