第25章 新しい生活は
「みなみさん!大丈夫か?!」
『あ、むろさん…はい…』
「良いかいみなみさん、そのまま道を進んでポアロに入るんだ」
『ポアロ、ですか?安室さんは今どこに?』
息を切らしながらも安室さんの問に答えているけど
安室さんまで、どうしてそんなに焦っているのだろう
一連の流れを知っているみたいで。
「みなみさんの近くに居るよ、だけどもう少し待ってくれないか」
『わ、分かりました…ポアロに行けば良いんですね?』
「そうだ。僕が行くまで外から見えずらい席に座って待っていてくれ、僕に言われて来たと伝えて貰って良いから」
『分かりました!』
とりあえず今は色々と考えている余裕は無い
言われた通りにポアロまで急ぐ。
「お客様申し訳ございませ…あ、みなみさんじゃないですか!」
程なくして辿り着いたポアロのドアを開けると
ドアベルと共に可愛らしい女性店員によって出迎えられた
ここの店員さんとも知り合いだったか…
まあ、安室さんと友人関係にあったのならそれも当然か、等と思いながらも
安室さんに言われた事を伝えなくても奥の席に案内して貰えた
「ご注文はアイスココアですね?」
『あ、はい…お願いします』
可愛らしい笑顔を向けながら、店員さんの方からそう言われた
自分はどのくらいここに通っていたのかは分からないけど、こうして覚えていてくれるのは嬉しい。
「おまたせしましたー!アイスココアです」
『ありがとうございます』
「それにしてもお久しぶりですね、みなみさん!もう来てくれないのかと思いましたよ〜」
休憩中にも関わらずこうして自分の為にドリンクを出してくれて
そのまま向かいの席に座って口を尖らせながらそう言う彼女が何だか凄く可愛くて、ついクスッと笑ってしまった