第20章 本音
これは紛れもない事実である。
赤井さんが居なければ私はきっと…
自分のしてる事は最低なのは分かってる。
それでも…
頬から唇の隣に到達した親指は唇を滑らす様に拭われ
そのまま首の後ろに手を添えられ、ゆっくりと唇が重なる。
チュッと音を立てながら唇が離れ、直ぐにでも重なる距離で止まって。
再度重ねようとすれば赤井さんが口を開く
「それは素直に信じてもいいんだな?」
そう囁くように言われ、赤井さんから伝わる色気とは裏腹にこんな言葉を言わせてしまっている事に罪悪感が湧く。
赤井さんの様な人が気付かない訳が無い。
『信じ、て?』
さっきから頭の中で考えるよりも、気付けば先に言葉が出る
「ああ。」
その返事からは上手く読み取る事が出来なかったけど
赤井さんの方から唇が再度重なり、離れて、また重なって、角度を変えながら深くなっていくと、徐々に下唇から顎、首筋に移っていく。
あっという間にシャツのボタンを片手で全て外され
動かすと今もしっかり痛む肩を動かしながら、片手で剥がされているシャツを床へ落とす。
下着以外纏うものを落とせば、アザの残る首の付け根から肩にかけてキスを落とし、舌で優しく転がすように舐め取られる
背中に回された手にブラのホックを簡単に外されて、下へ落ちる音がする頃には包み込むように優しく乳房を愛撫されると、あの時の記憶がある徐々に塗り替えられていく気がして。
「痛くないか?」
『んっ… だっ、いじょぶ…』
チュッ、チュッとアザの部分にキスを落とされたとおもえば首筋を吸い付かれて。
『ぁっ…』
「…ここまでしやがって」
『ん…えっ?』
「いや、」
今度は首筋から耳朶を甘噛みする様に舐め回される
『んぁ…っ…』
唇が耳朶から離れると体を抱き上げられ寝室へ。