第1章 入学
万葉と一緒に歩いて街まできた
万葉と最初に来た場所はゲーセンだった
まぁ学生なら一度でも入るよね
うちはバアルゼブルと将軍が入ろうとしないから
スカラマシュとよく入ることが多い
あいつは不良同然と言ってもいい
万葉「放浪者殿はこのゲーム知ってるでござるか?」
放浪者「知ってるよ。やってみるかい?」
万葉「手加減無しでござるよ!」
万葉とシューティングゲームをやってみた
このゲームよくスカラマシュが誘うから結構できるようになったんだよね
こんな時に使える日が来るなんて思ってもみなかったよ
万葉はというとだいぶ苦戦してる…
万葉「強いでござるなぁ、放浪者殿。」
放浪者「万葉下手すぎ。」
万葉「もっと上手くなるにはどうすれば良いであろうか…」
放浪者「肩に力入りすぎ、エイムもブレてるからだよ。」
万葉にシューティングゲームのコツを教えた
あんまり経験なくて誘ってきたのか?
万葉は普段ゲーセン行かないってこともあるけど
ゲーセンあんまり来ないのか聞いてみたけど
たまに来るらしい
万葉「拙者の家は両親が他界している故、兄上と二人暮しなのでござるよ。」
放浪者「生活きつくないかい?」
万葉「元素力を扱える人間なんて少人数である故、それに兄上と二人暮らしともなれば国から支援があるのでござるよ。」
確かに僕の家も父親が居ない
だからこそ国からの支援があって大半それで僕らの学費は使われている
バアルゼブルの給料は僕らの食事などの生活費に回せるということだ
万葉の状況になると学費+生活費になる
意外と国からの元素力を扱える人間の優先順位は高い
兄と二人暮らしならゲーセンもあまり来れないだろう
万葉「放浪者殿!近くにオシャレなカフェがある故、共に行こうでござる。」
放浪者「いいけど僕は甘い物が嫌いだ。」
万葉「甘い物以外にもメニューがあるでござるよ。」
万葉に連れられてカフェに来た
こういうところはバアルゼブルが好きそうだ
男二人でカフェっていうのあんまり行かないんだけどな
まぁ万葉が楽しそうだし
友達作らないとバアルゼブルがうるさそうだから
仲良くしておいて損はないだろう
そう思って僕は万葉を見ていた