第1章 入学
桜の花びらが散って降り注ぐ季節、春
道は桜の花びらで落ちてピンクに染まっている
今日は私立原神高校の入学式が行われる
僕は入学するから一人で近くを歩いていた
私立原神高校はちょっと特殊な高校で
元素力というものを使える生徒を入学させている高校
僕は風を使えるから来たってわけだ
将軍、スカラマシュは元素力を扱えるからここに来るのは確実だ
三男の傾奇者はまだ元素力なんてもの使えない
覚醒するのは14歳となっているからだ
こんな力あるだけ無駄だろうに…
僕はため息を吐きつつも原神高校の門をくぐった
学校の校舎前には掲示板があり
クラスの名簿が大きく張り出されていた
僕はそれを確認したところ1年B組と書かれていた
元素力を扱えると言ったがクラスによってランクがあるわけじゃない
ランク別教育なんて必要ないからね
僕は上履きに履き替えて1年B組の教室に入った
1年B組の教室は2階にある
入っていくともうたくさんの生徒で溢れかえっていた
僕は自分の席に座った
その時、隣の席から声をかけられた
万葉「隣の席でござるな、よろしく頼むでござる。」
放浪者「あぁ、よろしく。」
万葉「拙者は楓原万葉と言うでござる。」
放浪者「僕は放浪者だよ。」
万葉と僕の出会いは同じクラスの隣の席ということだった
話してみると万葉と僕は気があった
万葉も風元素を扱えるらしくて会話が盛り上がった
担任が入ってくるまで僕らは会話をし続けた
ナヒーダ「みんな集まってるわね?」
放浪者「誰?あのちっこいの。」
万葉「この学校の先生でござるよ。」
ナヒーダ「今日からあなたたちの担任をするクラクサナリデビよ。ナヒーダと呼んでちょうだい。」
横にくっそ長い名前は僕の母、雷電影ことバアルゼブルのようなものだ
特別強い力を持っている人はなんか無駄に長い名前があるらしい…
ナヒーダ先生は僕らに入学式の説明をした
入学式終了後は一度教室に戻ってきてから解散となる
そして帰宅する時校舎前で部活動勧誘が行われるらしい
万葉「放浪者殿。入学式終わったら一緒に遊びに行くのはどうであろう?」
放浪者「万葉と?いいよ。」
僕は万葉と遊ぶ約束をしたのだった