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✽深海傷女✽/イケメン戦国

第1章 ひとたび風が吹けば


日ノ本、港付近にて

人間は私たちよりはるかに生が短く、尊ばれるもの。
だから人間に優しくできる女の子になってね。

そう教えてくれたのは母だった。
母は人間に優しかった。
もちろん子である自分にも、同族のみんなにも。
反対に父は少し厳しかった。自他ともに厳しく、そして思いやりのある人だった。

人というものは罪深い生き物だ。己が欲を満たすまで攻め続ける。それでも、短命な人を愛さずにはいられぬ。

母に似た考えを持っていたけれど、母とは対極に人との接触は最低限にと教えられた。

もちろん母以外の周りもみんなそうしていたし、そうするのが当たり前だと思っていた。

あの事件の後、みなが私を捨てなければ。
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