~Diabolik LOVERS~Eternal love.
第2章 満月とバラ園
遠退いてしまいそうな意識を必死で繋ぎとめる。
甘く痺れる痛みと、首筋から滴る血の香りで頭がおかしくなりそう。
スバルくんの牙の感触を感じて、苦しくなる。
やがて、スバルくんは私の首筋から顔を離した。
離れたスバルくんの口元に滴る私の血。
___深い深い、深紅色。
その血をスバルくんは自分の手の甲で拭う。
「……眠れなかったんだろ?」
「…あっ、うん…」
そうだ。
話しがづれてしまって忘れていたけど、スバルくんの問いかけで思い出した。
「……ついてこい」
「え、ついていくって…」
「…チッ、いーからついてこいっつってんだよっ‼︎」