~Diabolik LOVERS~Eternal love.
第5章 濃密な tea time
ーーー数分後。
「わぁっ、いい香りですね」
出て来たのは、薄いピンク色に染まった温かそうなローズティー。
レイジさんはそれをカップに注ぎ込み、私の前に差し出した。
部屋の中はバラの香りでいっぱいに満たされた。
「どうぞ、召し上がりなさい」
「じゃあ…いただきます」
私は一言そう言うと、カップに注がれたローズティーを口に含んだ。
身体じゅうに広がる温かさと優しい香りに一気に包まれる。
「すっごく美味しいですっ‼︎」
「それは良かった」
そう言って、レイジさんはフッと微笑んだ。