~Diabolik LOVERS~Eternal love.
第5章 濃密な tea time
「少しは召し上がって頂かないと……。貴方のことを考えて言っているのですよ?」
「……」
レイジさんが私のことを考えてくれていることは、充分わかっているつもりだ。
なるべく、心配かけたくない。
「……部屋で休んでます」
そう言ってくるりと方向転換し、再び自室に戻ろうと足を進めた。
「……少々、待ちなさい。休むのなら、何か温かい飲み物を用意します」
「え?でも、レイジさんに悪いです……」
「私への気遣いなどいりません。それに、そちらの方が落ち着かれるでしょう」
「……そうですね、わかりました」
私はレイジさんの言葉に甘えて、少しだけ待つことにした。