~Diabolik LOVERS~Eternal love.
第3章 籠の中のカナリア
「…っ⁉︎何してるんですかっ‼︎」
「わからない…。でも、今のカナトくんはほっとけなくて」
私が今、この手を離したら、
きっとカナトくんは壊れてしまう。
そんな気がしたから。
「……ユイさんは、僕が嫌いじゃないんですか?」
「言ったでしょ?私はカナトくんのこと嫌わないよ。私もカナトくんと一緒にいるから…」
「……嘘だっ、じゃあなんで、なんでスバルとキスしたんですか‼︎」
「そ、れは……」
自分でもわからない。
私は…スバルくんのことが好きなのかな…。
今はまだ、自分の気持ちがハッキリしてない。
「……ユイさんは、僕だけを見ていればいいんです」
カナトくんはそうつぶやくと、私の右腕を掴んだ。
「えっ、待ってカナトくん⁉︎」
「いいから、ついてきて下さい」
何処に向かうのかわからなかったけれど、私は言われるがまま、カナトくんについて行った。