~Diabolik LOVERS~Eternal love.
第3章 籠の中のカナリア
「何で…何であなたなんですか…」
ポツリ、と
カナトくんから聞こえたセリフ。
「僕は…あなたのことなんてどいでもいいと思っているはずなのに…」
「カナトくん…?」
「僕は、ユイさんが欲しいんです。
もっとあなたと一緒にいたいと思っているんです」
「……」
「それなのにっ…何で、何であなたは泣いてしまうんですか…」
ポタポタと、
カナトくんの頬から雫が伝う。
寂しそうで、不安そうで…
何処か怯えてるような顔をしている。
私はカナトくんに手を伸ばして抱き締めた。