【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第2章 【ヒロアカ 】【自作】月は夜を照らさない※ホークス【R18】
そう言って俺を見た仁美さんの顔は、今まで見たことのない様な晴れ晴れとした顔をしていた。
俺はその仁美さんを見て、目眩がする様だった。
貴方が最後に願うのは、俺に捕まる事だったでも言うのか。
貴方はどうあっても、俺の腕の中に収まることはしない様だ。
その現実に泣きたくなる。
俺は手元にあるシーツをぎゅっと握ると、ゆっくり顔を上げて仁美さんを見る。
「‥ええ、俺が貴方を絶対に捕まえます。」
俺がそう言うと、仁美さんは満足そうに目を細めた。
また貴方は泣き虫だと笑うのだろうか。
貴方を見据える目から、勝手に涙が溢れる。
どうしても貴方が俺の腕の中に収まりそうがない。
だけども、仁美さんの体を誰にも触らせたくない。
その時を押さえつけるのは、俺でしか許せない。
凄い壮大なストーリーが出来上がった様だ。
だけど何故かそれは他人事の様に、現実感が無いのは何故だろう。
仁美さんを見つけた安堵感からなのか、公安に仁美さんの安否を知らせても、それに対して何の指示もない。
俺は自分の任務に専念する事にする。
だけども、実際仁美さんが目の前に居るのは、どうしても集中が途切れてしまう。
そんな俺を仁美さんは嘲笑う様に、たまに目を細めて随分下に居るおれを見て微笑んでいた。
そしてあの日、解放軍に死柄木が加わり、新たな組織の名前が発表された。
『超常開放戦線』
仰々しい名前と共に、壇上に立った貴方を、俺はまた格段に下の位置から見上げるんだ。
この流れを止めないと日本が終わると言う場面で、貴方はまた俺の前に立ちはだかる。
デストロの側でその身を置く貴方を、初めて憎いと思えた。