【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第10章 【ハイキュー】【自作】クロい野良猫【R指定】
本当は分かっていた。
感情をかき乱す黒尾だけが、恋愛感情だった。
だけど、認めるのが怖かった。
黒尾はモテるし、キスをしてきたのもただの気まぐれかもしれない。
男でも女でも仲の良い黒尾が、自分にだけ特定の気持ちを持っているなんて自信も無かった。
自分だけが、のめり込む恋愛なんてしたくなかった。
そして間違いなく、目の前の男を好きだと認めたら、もう引き返せなくなると分かっていた。
分かっていたから黒尾から逃げていたのに。
何故黒尾はちょっかいをかけてくるのだろ。
「なんか…俺に言う事ある?…。」
ぎゅっと抱き締めている黒尾の腕が強くなった。
「……何も無い…。」
「あっそ…。」
黒尾の腕を払おうとしないのに、素直にならない仁美に黒尾はため息を吐いた。
「…俺は好きだったよ…ずっと。仁美が。」
黒尾が更に包む様に抱き締めると、仁美はギュッと顔を顰めた。