【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第10章 【ハイキュー】【自作】クロい野良猫【R指定】
「…………あの日…花火の日…、俺とキスしてどう思った?」
黒尾の言葉が耳に入り、仁美は目を瞑った。
胸が潰れる位に高鳴って痛かった。
それはちょうど今みたいに。
無駄に鼓動が高くなった音が黒尾に聞こえないか、とても居心地が悪かった。
だけどこんなに密着していたら、鼓動は黒尾にも気付かれるだろう。
黒尾の体と、自分の体の間に置かれた腕から、黒尾の鼓動も伝わってきた。
「…………凄く、胸が痛かった……。」
心臓が破裂しそうな位高鳴っていて、居心地の悪さは胸の痛みに変わって。
黒尾の側に居るのが怖くなった。
これ以上一緒に居たら、もっと気持ちが押し潰されると思った。
そんな風に感じたのは黒尾だけだったから。
その後に、誰と付き合っても、誰とキスをしても。
あの時の様な激しい衝動は起きなかった。
心地よいキスだけをくれる彼らを、好きだと思っていた。