【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第10章 【ハイキュー】【自作】クロい野良猫【R指定】
仁美はすぐに、その集団から目を逸らした。
「…やっぱりうちのバレー部はすげぇんだな…、夏休みまでビッチリ練習して。」
男子生徒はそんなバレー部が誇らしげに呟いた。
それが仁美には『居心地が悪い。』
黒尾が頑張って練習している時に、自分は適度な心地良さの時間を楽しんでいる。
ドクン、ドクンと仁美の胸が高鳴る。
何故、黒尾に罪悪感を覚えているのだろうか。
本当は分かっていた。
黒尾に感じる忙しい胸の鼓動を認めたく無くて、こうして居心地の良い場所に心休める。
「……行こうか…。」
ぎゅっと男子生徒の裾を握って、仁美はバレー部を見ない様に言った。
早くこの場から離れなかった。
黒尾がこの光景を見ない内に。
「……あ…。」
男子生徒が仁美の後ろを見ながら声を漏らした。
もう振り返らないでも分かって居た。
自分の背後に、今誰が居るのか…。