【現在HUNTER×2イルミリク執筆中】短編集【R18】
第10章 【ハイキュー】【自作】クロい野良猫【R指定】
「…はっ…友達?」
黒尾の苦笑に混じった声が聞こえた。
グッと手を握った仁美を、冷めた目で見下ろしている。
「…黒尾…。」
戸惑った様に、男子生徒が呟いた。
それはそうだろ。
あの黒尾鉄朗が、今まさに自分を牽制した顔で見下ろしているのだから。
仁美は自分の気持ちを落ち着かせる様に、ゆっくり息を吐いた。
「…友達だよ。クロに関係ないでしょう。」
そう言って自分を見上げる仁美に、ハッと乾いた声が漏れた。
「お前、大概にしろよ。」
「?!」
そう言って黒尾は仁美の腕を掴んだ。
そして男子生徒から離すように、仁美を引っ張って歩き出す。
「っ!クロっ!」
仁美が戸惑いながら呼んでも、黒尾はその手を緩めなかった。
黒尾には引きずられる様に、仁美は躓かないように歩くのが精一杯だった。