第6章 ※ 再びあなたに逢えたなら
「さ、持って行こうか」
トレーを持った不死川はリビングに戻ると、ひなたに座るように促して自分も座った。
「ひなた、腹が減っただろォ」
ひなたの前に、お茶とサンドイッチやサラダを置いてくれる。
「うん!いただきます! 」
温かいお茶を一口飲んでほっこりすると、不死川は隣でにこにこ笑う。
「…可愛い」
さっきまで一糸纏わぬ姿でベッドで過ごしたからか、不死川の雰囲気は甘さを含んでいる。ひなたは頬が赤くなりそうになった。
…不死川さん、なんだか甘い…。
不死川はひなたのサンドイッチの袋を開けて、サラダのカップの蓋もパカっと開けてくれている。
大きな不死川の手でドレッシングの袋が破られ、綺麗にかけてくれた。
「ありがとう」
「おぅ」
ひなたは卵サンドをパクりと食べてみた。いつも通り美味しい。
「美味い? 」
「とっても美味しいよ。食べる? 」
二つ入った卵サンドの片方を不死川に差し出すと、嬉しそうに受け取った。
「俺もこれ好き。時々、仕事帰りに買うなァ」
「美味しいよね!私も好きなんだ」
不死川のマンションに近いセブンイレブンで買ったので、きっといつも行っているのだろう。
「ひなた、これも食べる? 」
不死川が選んだお弁当も美味しそうなおかずが入っている。
「唐揚げが入ってるね!美味しそうっ」
「ほら」
不死川は唐揚げを箸で取ると、ひなたの口元に持って行く。
「いいの? 」
「いいよ」
さっきキスしたから、当たり前みたいに不死川のお箸で食べさせて貰っている。
…これが、恋人のする事なんだな。
「美味しい」
不死川に微笑んで、ひなたは胸の中で彼氏の不死川を感じていた。