第9章 瓦解
「僕ちんが神になるんだよぉ!!」
「神……?そんなこと」
「できる、この世に神は存在している。わたしはその神を破壊すべきだと思っていた。しかし変えてはならないのだ!
わたしは神になるべきだったんだ……!」
シド、アイツもまた必要だから意味があったのだ。そしてその必要性は俺様が神になることで達成され、もはやシドの望みは有限ではなくなる。誰も消費されなくなる。
そう、セリスもシドもわたしも誰もが奪い合わずに変わらない事は可能だったのだ。わたしが間違っていたのだ。
皇帝も愚かなことを止め俺様に逆らわず、何も失われなければ半端野郎のレオがチヤホヤされることもない!
「ケフカ、様……。私にはよく……分からないですけど、でも、それがケフカ様の望みなんですね?」
「そうだァ、これが、この為に俺は……!
何としてもどの国よりも誰よりも先にわたしが三闘神を手に入れなければ───!」
ドマなんて相手にしている場合ではない、一刻も早く封魔壁を開き幻獣を掌握しなければ。幻獣を無効化しなければ三闘神を手に入れられない。
奴らの破壊方法も検討せねばならん、人間の小競り合いなどに構っていられるものか!しかしどうやって───?