第1章 名探偵と私
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「溶け始めてるじゃん!やば!んん~!!」
『……』
__はあ。
今日も愛しい彼女の家にやって来て、手作りの料理を食べて、可愛い反応を見るのが愉しくて、、
そして今はまだこうして僕の膝の上でアイスを食べる姿を見るだけのつもりだったのに。
__全く、人の気も知らないで、なんて声出してんの?
こうなる状況を作り出したのは僕だけど、さすがに刺激的すぎる
気付けば僕の下の奴は随分元気になってしまっていた
「…ねえ、らn…」
少し恥じらいながら上目遣いで振り返る瀬奈を見てしまったとき、僕の中のスイッチが切り替わったような感覚を脳の隅で感じ取った
__あぁ、駄目だ
『くちゅっ…レロ』
バニラの味がする、だなんて考える余裕があるのに身体は止まらなかった
アイスで少し冷たくなった互いの口内が段々と熱を帯びていくのが分かる
夢中でキスを重ねる内に、そのまま瀬奈の上に覆い被さる形になった
限界だった
このまま、ここでしてしまうより他選択肢は無かった
余裕のない己に少々嫌気が差したが、それも一瞬のことで、すぐに僕は快楽に身を任せた
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