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アイドル系大王様に惚れられました。

第3章 終わりと始まり(?)


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それから2週間が経って、私と岩泉は普通に話ができるくらい仲良くなった



今日は放課後に遠足の決まった行き先や、お昼ご飯のことなどをもらった紙にまとめて先生に持っていかないといけない


「バレー部は次の試合いつなの?」


「来週末、菊川は?」


「わたしも!まあでも試合するのは私じゃなくて選手のみんななんだけどね〜」


私が紙の最後の欄を書きながら、他愛もない話をする
岩泉は荷物を片付けながら、私の手元を横に座って見ている


「マネージャーがいてくれるだけいいべ
俺らバレー部はいないから」


「そっか〜、バレー部もマネほしい?」


「いや、俺はそこまで
及川とか松川、花巻はたまに烏野ってとこのマネージャーがずるいって騒いでんな」


「そうなんだ、松川くん一年のとき同じクラスだったけどそんな感じなんだ〜

あ、もう終わるよ」


「お、まじ?書いてくれてさんきゅーな」


この時、前のドアの方からカタンと教室に入る足音と共に


「いーわちゃんっ部活行こ!」


というだいぶ聞き慣れた声が聞こえた



(いつも岩泉を呼びにくる及川くん)



すると周りにいた女の子たちが彼に話しかけた
及川くんはいつものように爽やかスマイルを振りまき、岩泉の方へと歩いてくる


私は最後の確認を、と思い、書き終えた紙を岩泉に渡し、


「最終確認お願い」


と頼んだ


「おー、あと少し待ってくれ」


岩泉は私に返事をした後、及川くんの方をみてそう言う



「えー、なになに〜」



何か面白そうにニコニコとしながらこちらへと近づいてくる及川くん



「委員会の打ち合わせしてたんだよ


てことで、これはもう決定でいいか?」


もう読み終わったのか、すぐに私が書いた紙をこちらへと差し出す岩泉


「うん、いいと思う

じゃあ、私これ先生に出しとくね!」


それを受け取り、ヒラヒラとさせながらそういうと


「まじ?さんきゅーな菊川」


と言って荷物を持つ岩泉


「うん!

及川?くんだよね、お待たせしました」


私は及川くんの方を見て、軽くぺこりとする


「あ、うん、!ぜんぜん!」


「よかった!じゃあまた明日ね岩泉くん」


「おー、またな」



私は急がなきゃ、と自分のカバンを持って教室を出た




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