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アイドル系大王様に惚れられました。

第3章 終わりと始まり(?)


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(あっさり失恋、しちゃったな、、)



「、っ、、ず、、、」



ポロ、ポロ、と静かに流れる涙をなんとか抑えようと頑張るも実らず、涙が溢れていく



しばらく席に座って気持ちがおさまるのを待つと、涙も少しずつ引いてきた


「、よし、明日からも普通にするぞ、、」



ほんとに小さく意気込んで、部屋へと戻ろうと進み始めると

♪〜

携帯が鳴って、通知を見るとそこには及川の文字


『今どこ?』



(え、、?)



なぜ及川が自分にどこかを聞いてくる理由が思い当たらず、返信に戸惑う



(どうしよう、、)



返事に困って固まっていると



「ちゃん」


と聞き覚えのある声が後ろから聞こえ、振り向く



「、、及川、、」


そこにいたのは、私が返事に困っていた彼




「ごめん、、岩ちゃんから話聞いて、、」



「あ、、うん、、」



少し気まずそうな及川に、渇いた笑いをする私


2人の間には今の心の距離を表すくらいの距離があって、沈黙が2人を包む



「それで、俺、ちゃんのことが心配で、、」


「ん、、ありがとう及川、、


わたし、思ってたより大丈夫だよ、?」


「そっか、、よくないけど、、じゃあよかった、かも、」


そう言った後、「あともう一つ、謝らないといけないことがあって、、」と続ける及川


「え、?」


「俺、岩ちゃんに彼女いるの知ってて、応援するなんて言っちゃったから、、ほんとにごめんね、?」



(あ、そうだっけ、、?)



「ううん、大丈夫だよ?」




そういうと、ほんの少しだけ安心したように笑って言葉を続けた及川



「あとさ、、こんな時に言うのずるいってわかってるんだけどさ




俺、ちゃんのこと好きなんだよね、」




「、、え?」




「これから、俺もっと頑張るから」



及川は、そう言って照れくさそうに笑う


そのあと、すぐに先生がロビーにいる人たちを部屋に戻るよう促しに来たから、ちょっとばかり気まずい雰囲気のまま及川とバイバイした



次の日からの修学旅行、理沙と葉月のおかげで楽しすぎる思い出がたくさんで終えることができた




新しい音を立てて、ひと夏の恋が終わっていった



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