第3章 終わりと始まり(?)
side
嫌だなーと心の底から感じていたテスト週間が、理沙と葉月とのお泊まり会や、岩泉との勉強の時間のおかげでなんとか終わった
そして梅雨も完全に終わって、ついに待ちに待った修学旅行が始まろうとしている
私の中の岩泉への気持ちは、すごく大きなものになっていると感じているし、この気持ちを彼に伝えたくなってきているのも事実
(そんな勇気、ないんだけど、、)
明日から始まる修学旅行がわくわくしすぎて眠たくない
寝転びながらスマホを触っていると
♪〜
とタイミングよく携帯がなった
(?あ、及川からだ)
『明日からの修学旅行たのしみだね!』
との連絡
私は
『ほんとに楽しみ!寝れるかわかんない〜笑』
と送ると、すぐに既読がついた
トークを閉じて、他のアプリをひらくと
♪〜♪〜♪〜
と次は音楽が鳴って、及川から電話がかかってきた
「え、え!?あ、もしもし、?」
寝転んでいた体を起こして、電話に出る
「あ、もしもしちゃーん?」
「どしたの?」
「いや、寝れないの〜?って思って、電話かけちゃったっ」
そうやって、始まった電話は2時間ほど続き、気づけば時間は日付を超えている
「あ、もうこんな時間だ、ちゃんさすがに寝れそう?」
「んー、ちょっとだけ眠たいかも」
本当はちょっとだけじゃない
ちょくちょくウトウトしていたのがバレていたのか、少し笑っている及川
「じゃあ、明日からのために寝よっか?」
「うん、そうする〜」
コロン、と再び布団に寝転がって、あくびを一つするわたし
「ちゃん、最後に一つだけいい?」
「ん?なにー?」
「、明日の国際通り、俺も一緒に回っていい?」
少しためて及川が私に聞く
「うん?全然いいよ?」
「やった、ありがとっ」
「いいえ〜」
「じゃあちゃんまた明日ね?」
「うん、明日!」
プツン、と切れた電話
(あー、、明日から、楽しみだな〜!)
私は携帯に充電器にさして、眠りに落ちた