第20章 艷やかな酩酊1 【政宗】R18
突然、勢いよく引き離された名無しは、頭がくらりとして、布団に倒れこんでしまった。
「名無し!」
驚いた政宗が腕に抱き上げると、スースーと寝息をたてている。
また眠ってしまったようだった。
「一体、何なんだ……」
政宗はため息をついた。
先程まで与えられていた大きな快感の余韻が残り、未だにモノは屹立し続けている。
「これ、おさまらないだろ。どうしてくれるんだよ…」
持て余した欲情を思いっ切りぶつけたかったけれど、寝顔があまりにあどけなくて起こす気にはなれなかった。
さっきまであんなことをしていたのに…。
悶々としながらしばらく寝顔を見つめ続けた。
「眠れないだろうが‥‥」
そう吐き捨ててからもう一度ため息をつくと、名無しを抱き上げて正しい位置に寝かせ直し、掛け布団で包んだ。
「おやすみ」
額に口づける。
「起きたらただでは置かないからな」
目を覚ましたらどうしてやろうか、
そう考えながら政宗も名無しの隣に横になり抱き寄せた。