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イケメン戦国 書き散らかした妄想

第20章 艷やかな酩酊1 【政宗】R18


「ご、ごめんなさい…寝ちゃってた…」

「い、いや‥‥いいんだ」

「途中で寝ちゃうなんて……私‥‥」

「大丈夫か?疲れただろ、気を遣わせたな」

「‥‥今日は政宗を気持ち良くさせるって約束したのに」

「??」

話が噛み合わない。

寝ぼけているのか、酔っ払っているのか、両方なのか。 

(気持ち良くさせる…?)

様子を伺う政宗に、名無しは膝立ちで抱きつくと潤んだ目でじっと見つめる。

「いつも私ばっかり気持ち良くしてもらってるから……今日は私が感じさせたいの‥‥」

とろんとした表情も、
上ずった声で甘く囁かれたその言葉も、
全てがツボで、政宗は心を強く撃ち抜かれた。

身体の中心がますます熱を帯びていく。

「…大好き…」

名無しは両手で政宗の頭を愛おしそうに抱えて、指を髪に絡ませる。

少しぎこちないながらも、耳に口づけてから、頬、唇へと口づけを落としていった。

そして自分から舌を政宗の口内に挿し込んだ。

クチュクチュ…

小さくて柔らかな舌が動き回り、歯列をなぞる感触。

いつもの彼女と全く違う大胆な口づけに、政宗は驚きながらも、目を閉じて溺れていった。

「…ん……」

興奮がこみ上げ、思わず声が漏れる。

口づけを続けながら、名無しは両手で政宗の着物の襟元を大きく開かせた。

「‥‥今日は、私が印をつけてもいい?」

「‥‥ああ…」

チュッ‥‥

政宗の首元の肌が強めに吸われる。

「あれ‥‥?あんまりつかない‥‥」

「もっと…強くてもいい」

「はい‥‥」

チュウゥッ‥‥

小さな赤い跡がつき名無しは嬉しそうに微笑む。

「政宗は私のもの…」

「ああ…そうだな」

政宗も唇の端を上げた。

何だか不思議だった。

これは夢か現実か。

妙に艶っぽい寝言に煽られ、現実でも同じようにしてやろうと思ったら、逆に彼女の夢に現実が侵食されている。

そして名無しのこの様子。
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