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イケメン戦国 書き散らかした妄想

第20章 艷やかな酩酊 【政宗】R18


「無理しやがって。やっぱり飲み過ぎてたか」

政宗は苦笑いすると、名無しを横抱きにした。

部屋に運ぶ途中で寝入ってしまったので、起こさないようにそっと布団に寝かせる。

「おやすみ。ゆっくり休めよ」

名無しの額に優しく口づけた。

午前中からずっと料理の仕込みなどの準備に追われていたので、やるべき仕事が溜まっている。

政宗は机に向かって書簡に目を通し、必要な書状をしたためていった。



高い集中力で仕事をこなし終わりの目処が立ってきた頃、

「‥‥ふふっ‥‥政宗‥‥すき‥…」

名無しの声が政宗の耳をくすぐる。

「…ん?」

机から顔を上げて振り返ると、名無しはまだ眠っている様子。

「寝言か」

どうやら自分の夢を見ているようで、思わず政宗の顔が綻んだ。

早く終わらせて温かい布団の中で名無しを抱き締めて眠ろう、そう思いながら仕事を再開する。

ところがしばらくすると、

「やぁ…ん‥‥‥‥」

再び名無しの甘い声に邪魔された。

「一体、何の夢だよ‥‥」

「あ…ぁんっ…だめ‥‥…」

「あーもう!…」

それは閨事での嬌声そのもの。

政宗は両手で頭を抱えた。

「やめた、こんなの集中できるか」

政宗は机を片付けて眠る名無しに近付く。

先程までの嬌声とは裏腹に、その寝顔は少女のようにあどけなかった。

政宗の中で悪戯心と欲情が同時に湧き上がる。

「夢と同じ事をしてやろうか?」

そう呟き帯に手をかけた。

長い指でするすると解いていく。

「なかなか興奮するな…」

いけない事をしてるような背徳感が興奮に繋がる。

小袖を脱がせて襦袢姿にし、

ちゅっ…

襟元を大きく開かせて、名無しの首元に口づけた。

「いやぁ…ん」

名無しがピクンと身体を震わせ色っぽい反応をするので、更に首筋に舌を這わせ、片手で裾を割り太ももを撫で回した。

「ふぁっ‥‥ぁん‥‥まさむね‥‥」

「可愛いすぎだろ」

無意識での反応に煽られ、政宗の熱が上がっていく。

その時、突然、

「!!」

名無しが目を開け、政宗の胸を両手で押して体を起こした。

「名無しっ?!」

勢いよく押された政宗は、とっさに両手を後ろに着いて体を支える。
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