第17章 君の誕生日2−2 【佐助】ヤンデレEND R18
「俺を求めてくれて…嬉しい」
一際深く突かれ、私の身体が大きく跳ねた。
「ひぁ!…ああ…きもちいいっ…」
「名無しさん、好きだよ…好き…好き…一緒にイッて…」
動物みたいな嬌声を上げながら、やがて絶頂を迎えた。
一気に脱力する。
甘い痺れの余韻に身体がピクピクと痙攣する。
「…名無しさん、今、最高の気分……」
そういう佐助くんは目元が少し赤く染まっているけど表情は変わらない。
一緒に過ごすうちに佐助くんのポーカーフェイスから彼の気持ち読み取れるようになった、そう思ってたけど違った。
何にもわかってなかった。
こんな欲望を抱いていたなんて、あんな風に私を見ていたなんて…。
何一つ彼をわかってなかった…。
まだ痙攣する身体を自分ではどうしようもできない。
ぼんやり考えていたら、次第に意識が闇に飲み込まれていった。
……目を覚ますと身体が揺れている。
再び挿入されているのを理解するのに少し時間がかかった。
「名無しさん…気がついた?もう一つ…誕生日プレゼント、良いニュースがあるんだ…」
頭の中に霧がかかったように働かず、言葉の意味がなかなか理解できない。
「数日前から兆候が観測されてて…ワームホールが明日にも発生する…僕らは現代に帰れる」
……
「…君がどうしたいか聞いて、俺も合わせようと思ってた…。もし残りたいなら…俺もここで引き続き君を守ろうって…」
彼は腰を前後に動かしながら話し続ける。
「だけど…君が謙信様を好きだなんて…許せない…連れて帰るよ…謙信様のいない世界に」
「…え…」
「このまま何回もイカせて…腰が立たなくなって身体を動かせなくなったら縛って…また薬を飲ませて逃げられなくして…そのまま連れて帰る」
「……」
律動が激しくなり、彼の言葉が途切れ途切れになる。
「ねえ…そしたら………俺のマンションで暮らそ……謙信様が………いなくても…君を他の男に見せたくないんだっ………ずっと閉じこめて……おきたいっ…」
「…い…ぃやぁ…」
「君の誕生日…やり直そう…ね?…ケーキ買うから…」
「やぁぁっ…んん」
「またイキそう?いいよ、イッて…!」
無理矢理感じさせられ絶頂に登りつめると同時に、私の全身から力が抜けガクンと意識も失われた。
まるで電源が切れてしまったように…。