第2章 夢
薄暗い時間だが、美容院に着き
着いて早々髪の毛を綺麗にセットしてもらい、
振袖に手を通して着付けする
綺麗に着付けるためと、さらしを巻いたのが
少し息苦しく感じるが
心がずっとソワソワしている為それどころじゃない。
着付け終わってない段階から
どこで写真撮ろうかな?やっぱり立て看板の前で撮るのは必須よね。なんて事考えていたら
?「お待たせいたしました」
店員さんの声で目の前にある大きな鏡で自分を確認する
「うわぁ…、別人みたい…」
白を基調に紫の花が大きく咲き誇っている振袖に
負けないように施されている化粧
成人という節目がいかに特別なのかを視覚で感じた…
完成した姿を母はみて
綺麗ねと少し涙目にしながら笑顔で応えてくれた