第2章 夢
まだ薄暗い時間だが、
私は朝から慌ただしく部屋の中を走っていた。
母「〜??
忘れ物はないかしら〜??」
母が1階からなかなか大きい声で問いかけてくる。
その声でバッと時計を見て
もうそんな時間!?とさらに焦る
必要な物をバッとカバンに詰め込んで
「大丈夫〜!今行く〜!!」
慌てて部屋を出ようとする
…がどこか不安な気持ちになり
一旦深呼吸をし
落ち着いてちゃんと持ち物をもう一度確認し
1階に降りる
落ち着いた様子で降りてきた私を見て
少し安堵したのか母が優しく笑顔で行こうかと車の鍵を持った。
母「よし飛びきり可愛くしてもらわなきゃね」
エンジンをかけ寒いなー、っといいながらも
助手席に座る
車をお母さんが運転している横で
景色をぼーっと見つめる。
先程の落ち着きはなくなり心はウキウキしか残ってない
なぜなら…
今日は、なんてったって
…
成人式の日