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花虎の尾/[DC]松田陣平

第5章 喧嘩




部屋に入ってこない男性を無理やり部屋に連れ込むほど
大胆な性格はしてない為

動きづらい上着は脱いでベッドにポイッとしたあと
薬箱を持って
悪態ついてる彼の所に向き合うようにしてしゃがむ



私が手当てしようとすると一瞬驚いて抵抗したが
鏡も無い場所で顔の手当て出来ないと分かったのか
大人しくなる


「ちょっと痛いかも…」

消毒液をティッシュにつけてぽんぽんっと傷口を消毒する
痛かったのかピクっと反応はしたが
黙り込んでただじっと手当てが終わるのを待っていた



ーーー

左頬に大きいガーゼ当ててテーピングで固定して
口元は、中が切れていたのでとりあえず放置して
右目元が切れていたのでそこに絆創膏貼る


「よし。顔はもう大丈夫。」


薬箱を片付けて元あった場所に片付けようと
立ち上がった時


?「…悪かったよ…」


急に喋り出す彼にびっくりして思わずへ?なんて
間抜けな声が出た。


?「…日中のは、完全に…俺の八つ当たり。」


謝り慣れてないんだろうか
プイッと目は逸らしながら顔は不貞腐れてる
まるで母親に怒られた子供のようで思わずプッと吹き出す


んだよっとまたプリッと怒るもんだから
余計に拗ねた子供のように思えて

「…ふふっ、まさか謝るなんて思ってもなかったから…」
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