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花虎の尾/[DC]松田陣平

第5章 喧嘩




降谷くんが言ってた話さないといけないことって
なんだろう…?っと考え込んでいると
隣で

?「チッほんと気に入らねぇやつ…」

と頭ガシガシっと掻きむしった後



?「あー、あいつの言う事気にしなくていいから」

んじゃ、っと手を振り返ろうとする


思わず服の裾を掴んで動きを止めたあと
彼の手首を掴んで歩き出す



「ちゃんと手当てしないと…だめ。
すぐ終わるから…」



日中の出来事でだいぶ…というかかなり苦手意識はあったが
怪我している人を放っておくほど私は冷たく出来てない

ただ話すのは気まずいから無言でずんずんと歩みを止めない

その間殴り合いで疲れたのか
気まずいのか彼も終始無言だった…。



ーーー


部屋に着き私はスリッパをパッと脱ぎ
彼を部屋の中へ招き入れると
玄関から動かない


「なにしてるんです…??」


私の困惑した表情に対して呆れたような声をだす



?「いや、いくら手当してもらうからって
部屋の中に入るのは…ねぇ?尻軽なんだったらいいんだけど」

申し訳なさそうにするわけでもなく
また悪態ついて狭い玄関で座り込む


「…!人の親切をなんだと思ってるんですか」


とぶっきらぼうに応えるが
狭い玄関で、私の靴を踏み潰さないようにして
尻軽なんて言いながらちゃんと部屋の中に入ってこない所

萩くんが言ってたように悪い奴ではないのかなって
思い少し苦笑いしながら薬箱を探した
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