第4章 初めての出会い
「ちなみに…、皆警視監の娘って言うけど
父も私が警察官目指すなんて知らないと思う」
唐突に話し出したお父さんの話に萩原くんは
少し驚きながらも聞きたいことが聞けて嬉しそうな顔もする
萩原くんの奥で天パがピクっと動いたのも見えた
萩「え?お父さんこの事知らないの?」
その言い方に嫌な気持ちにならないのはこの人の
コミュニケーション能力の高さなんだろうなと感じつつ
「小さい頃に離婚してますし、
元々仕事人間過ぎて顔すら知りません
父との記憶は殆どないんです」
そういうとちょっとばつ悪そうな表情をしながら
萩「そっか、それはごめんね?
割と皆警視監の娘って噂が持ちきりだったから
すごい力使って入ってきたのかなってちょっと思っちゃった」
「ないない
ただ、この世界に入ったらこうなるのは想像できてるし
ある程度覚悟はしてたから…」
そういうと
また萩原くんの奥でフワッと天パが動く
表情までは見れなかった
萩「まぁ、そうだよね!っというか
ちゃん関東出身だよ…ね?」
目にかかる前髪が少し揺れるのに
少し大人っぽく感じすこし照れてしまう
「あ、お母さんが関西出身だからその影響で
たまに関西弁混じっちゃうんだよね」
そう伝えるとうん!いえいえ、と
萩くんはチラッと天パの彼を見たあとご飯を食べ進めた