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花虎の尾/[DC]松田陣平

第2章 夢





距離的には普通に歩けば数分の場所だったけど、

体感的にはすごく長く感じた…




彼がゆっくり歩くスピード落とし1つの建物で止まった


ゆっくり見上げるとそこは…
洋風アンティーク調の窓があり
薄ピンクの外見のビル…



そこがラブホだと理解するのに時間が必要だった…






ここに入れば本当に危ない

咄嗟にそう感じ


「…、ヤダッ」

人気もない場所で抵抗を見せた


彼「照れてるのかな…、大丈夫だよ…、
僕たち体の相性良いじゃないか…」



より中に入ろうとする手が強まる…




「やッ!やった事…、、ない…でしょ…!!」

覚えのない出来事を言われ混乱するが

混乱を整理するほどの冷静さは持ち合わせてなかった…



男とはいえ筋肉が落ちているのか
私より細く見えるその身体に抵抗するだけの力は
私に残っていた…


あまりにも抵抗する為
彼も痺れを切らしたのか



彼「なんで、言う事聞かないの…。
俺のでしょ…????」


ズバッ…!!





手首の袖口から振袖のたもとに向かって
ナイフが入り切り裂かれる、



少し掠った手首から血が流れていく…、




あぁ、もっと上質の良い着物だったら切れないだろか…


なんてどうでも良い思考ばかり進んで



あぁ。死ぬのかな…、

なんてこの時だけゆっくり時間が動いているように
感じた…。



?「嫌がっている女性に力ずくは良くないですよ」
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