第2章 BL:千切豹馬 お嬢の憂鬱 微裏
澪side
私は夢を見ている
幸せな夢
千切くんと恋人になる夢
この夢はきっと夢のまま、現実で起こることはありえないのだ
私と千切くんは結ばれない
だって千切くんは私のことなんてキョーミないし、
いつもサッカーに一生懸命
私がそこにつき入る隙なんか
微塵もない
だから諦めていたけど…
諦めきれていないからなのか、
最近は千切くんの夢ばかり見る
これがホントになったらどれだけいいだろうか…
恋人らしいことができたらどんなに幸せだろうか…
どうせ夢なんだ
甘えておこう
『千切くん…好き///…』
もっと、もっと私に愛を
『もっと…頂戴?//』
そういった瞬間私は現実の世界へと引き戻された