第2章 BL:千切豹馬 お嬢の憂鬱 微裏
千切side
『ん…ぁう…ん、んぅ…』
はぁ…コイツ、起きてんのか?
さっきから声ダダ洩れなんだけど…
俺のこと煽ってる?
指を動かすとグチュグチュとコイツの蜜の音が鳴る
……寝てても感じるもんなんだな
そのままコイツのナカを広げるように搔き回すように触っているとあの時なくなったと思っていた俺の理性が
" 本当にこんなことしてていいのだろうか "
と語りかけてきた
いや、もう結構というか大分、いや普通に手遅れなんだが…
今になって俺はなんてこと考えてる…
そんなこともうわかり切っている
コイツが目を覚ませば俺は、コイツともう今まで通りに過ごすことはできない
わかっているが、それがどうしようもなく…
" 辛いのだ "
初めからそうだったんだ
俺はコイツのことが好きだったんだ
だからコイツが俺のベットで寝ていた時も、
寝言で俺の名前を呼んで好きと言ったときにも反応してしまった
コイツは俺のことをどう思うだろうか
多分一瞬で冷めるだろう
それならずっと寝ていてほしい
起きないでほしい
そんな俺の願いはまるで神様が意地悪をするかのように
一瞬で散った