第2章 BL:千切豹馬 お嬢の憂鬱 微裏
千切side
『千切…くん…?』
起きてしまった
コイツはきっと怒るだろう
怒らないわけがない
『何してるの…?』
やっぱり…
「お前が俺の名前を呼んで、好きと言った」
俺の馬鹿
こんなこと言ったって信じてもらえるわけないだろ
そもそもこれではコイツの質問の答えになっていない
少し俯いている…本気で怒っただろう…
そう思って覗き込んだコイツの顔は
白雪姫に出てきたあの真っ赤なリンゴよりも
真っ赤だった
『み…見ないで…///』
「っ…//」
なんだよこっちまで照れるだろ
それにこの反応
「勘違いしちまうだろ…///」
『勘違いしていいよ///』
聞こえていたのか…
てか勘違いしていいよって…
「寝言で好きって言ってたの本当なんだな?」
『………うん///』
何だよコイツマジで
ホントに可愛いかよ…//
「順番ちょっとおかしいけど」
コイツの気持ちに嘘偽りがないなら
俺のすることはひとつ
「俺と付き合ってください」
俺たちの結末はたった
『はい!//』
" ひとつ "