第13章 光と影
扉が開く。
「レギー、ゆる。そろそろ作戦会議だ。集まってくれって隊長が言ってるよ。」
「わかった。すぐ行く。」
『はぁい!』
起き上がったレギーは呼びに来たラタとすれ違うようにして部屋を出ていく。
「随分と仲良くなりましたね。」
『レギーと話すの楽しいよ!ラタともみんなとももっとお話したい!』
「今度、そうしましょうか。」
『うん!!』
そして、ラタと作戦室へ向かった。
「やはり忍び込むのは難しいか。」
ガトリンは悩むように呟く。
作戦室に入るとすでに作戦が始まっていた。
「相当警戒されて気がしますね。」
「アフトから情報漏れてんじゃねーだろうな?」
『アフトとの対戦から日も浅いからじゃない?』
「一理あるね。」
ウェンとコスケロはウンウンと頷く。
「この3日間のトリオン追跡で【目標】が地下にあることはわかってます。強行突破で問題ないでしょう。新型トリガーもあります。」
「異議なし。」
その場の全員がラタの意見に賛成する。
「トリオン兵は?」
「戦闘準備できてます。」
「....よし。玄界の部隊が交代する時間を狙うぞ。日が沈んだら仕掛ける。【目標】は………」
「玄界の遠征艇だ。」