• テキストサイズ

甘えたがりの恋(仮)

第12章 私ができること




「そこでお前の出番だ。」


『何で?』


「お前は元々玄界の兵だと聞いている。何か覚えていることはないか?」


『え…?玄界の、兵だった…?私が?何、それ…?
 (私はこの間、初めて玄界のこと知ったは、ず……)』


ガトリンの質問に混乱する。


「……?」


『あ!でもね、ハイレイン隊長が遠隔斬撃してくる奴がいるって聞いた!』


「厄介だな...。こちらの戦力は我々7人と手持ちのトリオン兵...。ロドクルーンと連携が取れない以上戦力的に厳しい任務になりそうですね。」


コスケロは悩むように顎に手を当てる。


「そうだ!そうっすよ!なんでロドクは不参加オッケーなんすか?」


「不参加じゃない。」


「え?」


『?』


レギーは間抜けな声を上げるとポカンと口を開ける。

そして、ヨミがすかさず模型にデータを加えていくと、表に有り得ないレベルのトリオン兵が映し出された。


「ロドクルーンはドグ200体にアイドラ95体出すと言ってきた。これではさすがに文句は言えん。」


『……犬かわいくない。』


「300体も!?」


「小型とはいえ大盤振る舞いだね。」


「これだけの駒があればやりようはありますね。」


「そのやりようをこれから詰めていく。」


ガトリンはそう言うと自分の背後に写ったボーダーの基地へと視線を向ける。


「玄界に着いたらまずは実地調査で前情報との照らし合わせ。その後、ロドクルーンからトリオン兵が届き次第作戦実行だ。」


ガトリンの真剣な顔を見てその場の全員に緊張が走る。






もうすぐ新たな戦いに幕が上がろうとしていた。

/ 83ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp