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甘えたがりの恋(仮)

第12章 私ができること






『…っんぅ、いたい。』


「起きたか。気分はどうだ?」


ハイレインが聞く。


『頭、痛い。』


「しばらくすれば平気になる。早速だがお前にはガロプラに行ってもらう。」


『……ガロプラ?』


「そうだ。ガロプラの兵と一緒に……玄界を攻撃してほしい。」


『玄界……?』


ミ、デン?

ガロ、プラ?

分かんない単語ばっかりだ。


「そう。足止め程度でいい。少しでも戦力を削っておくだけだからな。」


『ふぅん。分かった。攻撃すればいいんでしょ?』


簡単な任務だなぁ。


「いい子だ。…くれぐれも気を付けろ。玄界には強い奴がたくさんいるからな。」


『りょーかい!!』





















「何だ。ランバネイン。」


「ゆるの様子が気になってな。」


「お前は随分とこの娘が気に入っているようだな。」

「それは兄者も一緒だろう。しかし、子供らしくなっていたな。」


「玄界の記憶が消えたからな。しかし、あの注射は実験段階のものだからな。記憶を思い出す確率はかなり高いだろう。」


「それでも最終段階のものだろう?大丈夫だ。しかし、それにしても兄者。元仲間を攻撃に行かせるとは残酷なことをさせるな。」


「上の指示でもあるからな。それに、トリガーホーンをつけたあいつの実力を知るいい機会にもなるはずだ。」


「兄はそればっかりだな。」


ハイレインにランバネインはやれやれといった様子で首を振る。


「ところでどの黒トリガーと適合させたのだ?」


「"アイオライト"を適合させた。」


「ほう。」


「あいつのブラックトリガーも持たせた。時間がないからな。」


「まぁ、今回は兄たちも忙しいから無事に戻って来れることを祈るしかないな。」


「そうだな。」












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