第8章 悪夢、再び。
『メテオラ+バイパー!トマホーク!!』
私は攻撃をし続ける。
「宇佐美先輩。修たちは基地まであとどのくらいすか?」
と京介。
「もうあと3分もかかんないと思うよ!」
「了解。あと3分すね。ゆるさん、俺が3分稼ぎます。修たちのところへ行ってください。」
«ガイスト起動 白兵戦特化
緊急脱出まであと200秒 カウントダウン開始»
『…京介。』
「お?京介。ずりーやつ使ってんじゃん。」
「米屋先輩。逃がしたC級が迂回しつつ基地に向かってます。キューブにされた隊員も何人かそっちの道に転がってます。保護して護衛してください。…俺はもうヘルプにはいけません。」
「OK。お前がベイルアウトしたらな。俺も一緒に遊ばせろよ。せっかくの黒トリガー様だぜ。」
「了解っす。じゃあ三分間だけ付き合ってください。ゆるさん……修たちを助けてやってください。」
『…!……分かった。』
私は修たちのいる方向へと向かった。
京介は建物を斬り倒していきながら人型を狙うが、刀も使い物にならなくなっていく。
陽介が瓦礫を人型に向かって打つ。
「どうやらマジでトリオン以外は防げねーっぽいな。」
陽介の援護を受けて京介は人型の背後をとり、すかさず剣をふるがマントのしたにハチがいて攻撃が当たらない。
«機動戦特化»
こっちに飛んでくるマントのしたのハチをかわす。
「あと数十秒。あと少しで修たちは…。」
その時、女のネイバー声が聞こえた。
「ハイレイン隊長。金の雛鳥がまもなく到着します。」
「!!」
「そうか。ではそちらへ向かおう。足止めはここまでだ。」
「あ……!?まさかこの野郎……。」
「俺たちを引き離すためにあえて残ってたって言うのか……!?」