第7章 恐怖の前触れ
するとレプリカは
«断言はできない。未知の国が攻めてくる可能性もわずかだがある。また惑星国家のように決まった軌道を持たず、星ごと自由に飛び回る“乱星国家”も近界には存在する。»
と答えた。
『惑星国家やら乱星国家やら…分かんない。』
と私が呟くと
蒼兄が
「…とりあえず、ややこしくなるので話を戻しましょう。」
と言ってくれた。
話を戻すと、先日の爆撃型トリオン兵と偵察型トリオン兵を大規模侵攻の前触れとして対策を講じるという話だった。
遊真が、
「可能性が高いのはアフトクラトルかキオンだな。イルガ―使う国ってそんなにないし…っていうか、そういうの迅さんのサイドエフェクトで予知できないの?どこが来るとか。」
と言うと、悠一は
「俺は会った事もない奴の未来は視えないよ。“近々何かが攻めてくる”っていうのはわかっても、そいつらが何者かは分からない。」
と答える。
便利そうだけど悠一のサイドエフェクトはこういうところで不便だったりもするそうだ。
「ふむ、なるほど。」
悠一の説明で、遊真は納得。
そして城戸司令や忍田さんは、"アフトクラトル"と"キオン"の国に気を付けながら会議は終了した。