第5章 遠征部隊の実力
「まあそのうち上がってくると思うからそん時はよろしく。」
「へえ、そんなにできるやつなのか。ちょっと楽しみだな。」
「今一理解できないなそんな理由で。争奪戦であれだけ執着した黒トリガーを…。あれはお前の師匠の形見だろう?ゆるも母親のだろう?」
『私はむしろ清々しいよ。使ってなかったし、こういう使い方の方がお母さんも喜ぶ。』
「俺も。形見を手放したぐらいで最上さんは怒んないよ。むしろボーダー同士の喧嘩が収まって、今頃ゆるの母さんと喜んでるだろ。」
「……」
「……あそうだもうひとつ、俺達さ、黒トリガーじゃなくなったからランク戦復帰するよ。とりあえず個人で攻撃手1位目指すからよろしく。」
「!?」
「S級じゃなくなった俺達は、自動的にランク戦に出れるじゃん?」
「そういやそうだ!それ早く言えよ!何年ぶりだ!?こりゃあ面白くなってきた。なあ風間さん!」
「面白くない。全然面白くない。」
「ゆるもだぞ!」
『やだ。蒼兄とがいい。』
「ゆるとなら全然やる。」
「おい!」
「まぁまぁ。」
こうして黒トリガー争奪戦は幕を閉じた。