第5章 罰ゲーム………?茶化すな!
「おー実音か」
『國神くん』
「このワガママお嬢に付き合わせちまって悪ィな」
「誰がワガママお嬢だ」
『いや、俺は別にかまわないぞ…?』
「どんな髪型にしようか迷うな…うーん…………」
あーまだお風呂に長くいたせいかがポカポカする…………のぼせかけたかな……………ほわほわ………………
意識が遠のく中実音が考えていたら、
「顔赤いぞ?大丈夫か?」
『お風呂に長くいたからな…』
「おう、やっぱり赤いな」
國神は実音の顔を覗き込む。
『ち、近くないデスカ………イヤ、チカイデス……………』
カタコトになる実音。
ち、近いから!
「國神そこに立たれると鏡見れなくてジャマ………」
「おうなんか悪ィな…………2人とも………向こう戻ってるわ俺」
「はいよー」
『これ何の罰ゲームだよ……………』
「え?今日練習付き合ってくれた時にどっちがゴール数多いかってやって惜しくも実音が負けたんじゃん」
『ソウデスネ〜………』
そうだ、私負けて、今に至るのよ……
だから呼び出されたのよ
「…………………………そんなにショックだったか罰ゲーム。罰ゲームなんだから我慢しろよ?」
『!!っ………耳元で喋るな!!』
「いや、白目向いていたから生きてるかなーって思って」
『生きているぞ……………一応…………』
これは普通のオシャレの興味のある女子高生だったらもうご褒美なんですが髪の毛いじってもらえるとか。男装してる今にとっては………うん……………あと、さっき國神くん近すぎよ…………無意識だろ………
「できた」
『おおっ』
実音の髪型は三つ編みカチューシャになっていた。
「たまには自分以外にもヘアアレンジするのも悪くないな」
『うまいな………さすがだな………さすがお嬢………』
「実音までお嬢呼びかよ………」
『ついノリで…………』
「嫌だったと思うけど付き合ってくれてありがとな」
『まぁ罰ゲームだからな………千切くんの器用さでもうなんか罰ゲームなんて忘れていたぜ……………』
「それはいいけどアイツら茶化そうとしてるぞ………チームZの奴ら……………ワガママお嬢の罰ゲーム受けてるとか騒いでる…………」
『もうお前ら茶化すなりなんなりしてくれ…………』