第4章 そして事件は起こる
朝食後実音は考えていた。
いや、2日目にあった潔くんに助けてもらったあれ普通に男女共学の学校とか街中だったら転んで手を差し伸べてくれた男の子が目の前に現れてもしかして運命の人!?私の王子様!?ってなるシチュエーションなのかもしれない。なぜ今そう思ったのか自分でも謎!
ここに来る直前に読んだ少女漫画で似たようなシーンがあったからかもしれない
だから思い出したのか…
同じクラスの女子が彼氏できたーとか、彼氏とデートとか騒いでいたりもしていたけど
ほぼほぼサッカー一筋な私にとっては無縁
というか女扱いされてない!
男子から!
今までこんな事ほぼ考え出す事なかったのにブルーロックに来てから練習相手になっている時以外ヒマなのかそんな事を考えるようになっていた
男装している今、女ってバレちゃいけない以上そんな展開起きませんよーってねw
夜。夕食後。
『は?』
な、なんてこったーーーーーー!
シャワーの調子が悪いのでお湯が出ないかも。元に戻るには明日か2、3日はかかるけどごめんね!その間はバレないようにお風呂よろしくね!byアンリ
と、いう貼り紙があったのだ。
なんかピンチな展開きたー!!???
お水なら出るみたいだがさすがに…
誰かがお風呂入ってない時間を狙って、そしてここから近いお風呂は、と………
「めんどくさーい」
「凪まだお風呂入ってないだろ?お前だけだぞ?このままじゃ汗臭いぞ?」
「じゃあ玲王がお風呂までおんぶしてくれたら入る」
「わかったよ。タオルとか用意するからちょっと待ってろ」
……………誰もいない!よし!
実音はコソコソとお風呂に入る準備をしていた。
一瞬で入って、一瞬で体と髪の毛洗って出てきてやる!!ミッションスタート!
そのミッションが達成されようとした所だった………
「あ、」
「何?」
「タオル忘れたからちょっと取ってくるわ。先に服脱いで入っておけよー」
「うん」
何もかもめんどくさい…
眠い…
お風呂電気付いてる?
俺が最後のハズなのに…
誰かの消し忘れかな…
もしかして誰かいるとか?
めんどう…タオル…