第26章 デート
4日後。
いつもは寝坊する俺なのに少し早く待ち合わせ場所に来てしまった…………
まだ10分ある………………
『凪くんおまたせ!!』
「っ………………実音」
『へ、変!?』
「かわいい‥……………」
実音は脚がほぼ隠れている黒の花柄のワンピースを着ていた。厚底で、髪は耳辺りの横で1つ結びの付け毛をしていた。
『なるべく女子の時の髪型に近くしたんだけど………付け毛でごめん…………なるべく脚は隠れるようにして………脚が特に筋肉ついてるから………………』
昨日友達と遊んだ時男とデートか!?って話になって今の格好に至ります…………朝から髪型セットされてメイクも……………昨日は短い髪が隠せるようにフードを被っていたのだけどね。もしもって事があるといけないから。誰かに見られたりしたら…………もちろんメンズの服じゃなくて女子の格好よ!
サッカーで海外に留学(という事にしている)に行っている間、今はオフで日本に戻ってきていて男でもできたか!?とか色々聞かれたけど……付き合ってないから!デートの相手があの"青い監獄"の11傑の凪誠士郎なんてもちろんだが口が裂けても言えないよ!
あの恋愛なんて嫌って言っていた実音がまさかデートとは…………って言われて感動の涙流されましたけど!?なんか喜んでくれて嬉しかったけど、どこからツッコミを入れたらいいやら……………
「いや、ほんと色々びっくりして……………マジでかわいい……………」
『あ、ありがとう……………』
お互い顔が真っ赤になる2人。
「ん、行こっか。脚に筋肉が、ついているのは今まで実音がサッカー頑張ってきた証拠でしょ?はぐれるといけないし手、繋ごっか」
『うん』