第25章 勘違いがさらに勘違い→休暇
「………………………」
凛は黙り込んでいた。
さっきの兄貴との会話…………
試合終了後。
「佐々ノ原実音と何かあったのか?潰すとか言っているみたいだな。たまたまこの前会った時に言っていた」
「アイツか………体力ナシの事かよ……(いつの間に、兄ちゃんと………!)」
「(体力ナシ………?あだ名か?)えらく執着しているみたいだからな」
「この前練習で潰そうとした時アイツ許さねえ………って事があって、今度こそ潰してやると練習持ちかけようとして話しかけようとしたらアイツの周りに人がいつも集まっているから近寄ろうとか話しかけようとしてもなかなかタイミングがねぇんだよ。この前遠くから睨んだらビクッとして逃げられたしな」
「凛、友達いないからな…………」
「うるせぇ。でも今はこれでいい。アイツも将来的に何かしらの試合で戦う事になるだろうだからな。その時必ず潰す」
「そうか………………」
完全に女って気付いてない奴だなこれ…………
逆にバレてはいけないんだけどな
潰すっていっても将来的に男子と女子はもちろんだが試合は別だ、凛…………
「お前はそのままでいろよ…………」
「どうゆう意味だそれ」
「さあな」
クソ兄貴あれはどうゆう意味なんだよ…………
体力ナシを潰すのは無理って事かよ………!
完全に勘違いがさらに別方向の勘違いへといくのであった
「そ〜いや冴ちゃんさっき弟ちゃんと実音ちゃんの事話してたじゃん。んで、ちょっと前に実音ちゃんに話しかけに行ったら全速力で逃げられてさぁ」
「お前みたいな奴目の前に来たら逃げるだろ……………こえーし」
女だしな………
いきなり来たらビビって逃げるだろ…………
ヤバい事しか言わないからな
それよりも勘違いしている凛がおもしろいからしばらく様子を見てみるのもアリだな……………
『みんなおつかれ!!飲み物今入れているから少し待っててくれよな!』
「実音…………」
『凪くん……………うううっ……………』
「え、何で急に泣くの」
『いや、その嬉しくって………』