第20章 いつか本当の事を
「大丈夫やった?何にもされてへん?」
『お、おう!』
「多分あの2人実音の事おもろいと思ってからかってきてるだけやと思うけど…………ちょっと警戒しといた方がええで?」
『おう…………』
「最近実音の様子おかしいで?ゾンビ騒ぎもあったし、目のクマと充血すごかったし元気ないみたいやし何かあったん?僕でよければ話ぐらいは聞くで?」
『えっとその…………』
言えるわけないよ!!凪くんと色々あったとか…………
「言えへん事?実音って自分の事あんまり話さんし、ブルーロックに来た理由も訳ありそうやし、あの2人みたいに色々と疑ってしまうのも…………他にも疑っている人もおるかも…………ごめんな…………いいすぎた…………本音出たわ。え…………泣いてるん?」
『ううっ……………ううう…………』
「泣かんのほら」
『ごめんな…………今はまだ言えない……………でも………………ブルーロックを出たら絶対1番に俺の事話すから…………それまで待ってくれ………お願いだ……………』
「うん、わかった。今はそれでええよ。無理に聞き出しても悪いしな」
『ありがどな〜〜〜』
「ほら、鼻水たれてるで。はいティッシュ」
ティッシュを渡しながら氷織は実音の頭を撫でた。
ごめんね…………言えなくてごめんなさい。いつか本当の事を………………言える日が…………
貴方に誰よりも最初に実は女って事はちゃんと自分の口で言うね
実音が氷織に女って明かすのは
もう少し未来のお話