第20章 いつか本当の事を
「そういえば大丈夫だった?」
『え?雪宮くん何がだ?』
「この前のゾンビ騒ぎだよ」
『ああ…………あれか…………大丈夫だ!心配かけて悪ィな!!』
「実音くんが元気になったみたいならそれでよかった」
『いえいえ』
雪宮と話し終わった後だった
「おう実音やんけ」
「ちゅーす」
『烏くんと乙夜くん…………』
「今から俺らとメシ食おうや」
『誘ってくれるのはありがてぇが俺今から羊くんと………』
「相変わらずやな…………仲良すぎへんか?」
『別にいいだろ!』
「そこのお2人さん言い合ってないでさっさと飯食おーぜ」
「この前のゾンビ騒ぎなんやったんやハロウィンの時期のU○Jじゃあるまいし」
『はは…………』
「滋賀出身ゆーてたな。同じ関西出身同士仲良くしよーや」
『まぁ、そうだな…………』
な、なんかご飯食べにくい!!この2人嫌いではないんです!!じーーーーと見てくる!!なーーんか見透かされてるような…………多分女ってバレてないだろうけど羊くんまだ!!てかどこに行ったの!?
「実音って何フェチ?」
『は……………?』
実音は口に運ぼうとした食べ物を箸からぽろっと落とす。
「そうそう俺匂いフェチなんだよ男だったら何かしらフェチあるよなって思って」
「コイツ抱きしめたら相性わかるとか凡じゃないねん。非凡や」
『うぐっ…………』
実音は食べていた物を喉に詰まりそうになる。
私は女だーーーー!!というか、近づいたらまさか女ってバレるパターンない、よね?やっぱり近付いちゃいけない気がする!!いや、絶対近付くの禁止レベル!!
『俺、そうゆうのはちょっと…………』
「そんな事言って本当は………」
「食堂で変な話するなや。実音困ってるやろ」
『羊くん!』
た、助かった!!ナイスタイミング!!
「こっちはご飯実音と先約してたんやけど?」
「細かい事気にすんなや」
しばらくして。
『ご、ごちそうさま』
「僕もごちそうさま。ほな、いこか実音」
『おう!!あ、烏くん。琵琶湖の水、京都で止めたるで!!大阪までいかせへんわ!ってなーんてな』
「なんやねん滋賀県民ジョーク?」
「関西のノリについてけねぇ………」