第20章 いつか本当の事を
少し過去の話。
「ねえ、アンリちゃん」
「何でしょうか絵心さん」
「FW300人集める準備は整ったけどもう1人特例で欲しいなーって」
「そ、それは……?」
絵心さんの事だから何か考えがあるはず………!
「女の子入れない?男装して何人か候補はいるんだよねー。まあ、俺的にはコイツかなと佐々ノ原実音。過去とか色々経歴調べさせてもらったけど」
「いや、なんで急に…………色々と絵心さん大丈夫ですか??あ、頭とか………」
「上の者にバレると色々めんどうだからコイツが女って知るのは俺とアンリちゃんだけね。表上男って事にしてね」
「は、はぁ…………」
そして現在。
「そろそろ1人や2人に正体バレてて恋とか始まってねーかな……………なんかドラマや漫画で見たような展開………実際はダメだが夢ぐらい見させてくれよっ………ひくっ…………」
「絵心さんがカップ麺の食べ過ぎで頭おかしくなっている……………あとお酒飲み過ぎです!!」
実音の事が少し心配になるアンリだった。
実音に避けられまくっている…………
けっこうヘコむよ………………
下手したらフラレた時よりも…………
あ、実音だ
こっち見た。逃げた!!
俺の存在に気付いたら全速力で逃げた……………
涙出そう
凪がお口バッテンにしていた…………
いや、そろそろ避けるのもやめた方がいいよね…………わかってても、でも……………無理なものは無理です!
心ではわかっているんだ
「…………………見つけた……………」
『ひゃ……………』
2時間後……………
私は凪くんについに見つかってしまった…………やばいな……………
めちゃくちゃ怖い!!目に光が入ってないよ……………
「逃げないで……………俺、つらい」
いや、逃げるわ!!
「次、会ったら何しでかすかわからないからね??」
そう言い残したのを聞いて逃げた実音だった。
次会ったらヤバい!!次は避けるのをやめよう!!